人物撮りワークショップ・クラス分け


 写真講師・伴貞良スタイルで人物撮影を伝授するにあたり、全くの初心者からスタートしてそれぞれの目標を持って成長し、最終的に作品を突き詰めるなり人物撮りのプロになるなり個人の目標を追求していけるよう、人物撮りワークショップを各段階ごとにクラス分けすることにいたしました。

 なんだか堅苦しく思えるかもしれませんが、Class1「とりあえず撮ってみなきゃ始まらない」からスタートして、それぞれの段階で必要な考え方、トレーニング方法とそれに応じた知識を流し込んで行くので心配することはありません。Class 6あたりまで着実に修了すれば、思いつく限り何でも撮れる人になっている筈。

 人物撮影は被写体も人間なのでその点注意を払うべきこともありますが、まずはカメラを持つ以前に人として誠実に取り組めば大丈夫。

Class 1 「とりあえず撮ってみなきゃ始まらない」

 カメラ初心者歓迎。人物撮りをやったことがないという方が対象。

 参加資格:レンズ交換式カメラを持っている方であれば誰でも(デートカメコを排除するための規定なので例外措置あり)

 内容:人物撮りを始めるにあたって必要な知識(カメラ設定、マナー)

Class 2 「もうちょっと『良く』撮りたい」

 ちょっと撮るのに慣れてきたら、写真として人様に見せられるような写真が撮りたくなるもの。Class 2では自然光で写真らしい人物撮りを学びます。人物写真のスタート地点。

 参加資格:深く考えなくてもカメラの操作が出来る状態になっていること。

 内容:自然光で、より好ましい人物撮りを目指します。その場での背景のセレクト、光の読み方など。

model : makimiku

Class 3 「背景を活かして撮る」

 ここでは人物写真で大事な背景をどう作るか、どう取り込むかを学びます。

 参加資格:ある程度自然光での人物撮りに習熟していること。

 内容:人物と背景の関係を積極的にコントロールするすべを学びます。ロケハン、画角による描写の変化など。

Class 4 「人物撮りRAW現像+機材考察」

 撮影した後のいわゆるポストプロセスの部分を学びます。

 参加資格:特になし。普段から人物撮りに限らずRAW撮りしていると、より染みるでしょう。

 内容:人物撮影特有のRAW現像の考え方、方法を学びます。Lightroomを使用。またRAWデータを通じて見えてくる機材の傾向の違いも一緒に検討。

Class 5 「人物ライティング1・とりあえず当ててみる」

 ついに人物に人工の光を当てる日がきました。

 参加資格:自然光で人物を撮り慣れていること。

 内容:自然光と人工光、瞬間光と定常光など光源による効果の違いを学びます。ここをきちんと押さえておくと、撮影の目的がきちんと定まります。

model : 華山みお

Class 6 「人物ライティング2・ただ当てりゃ良いってもんじゃない」

 当てることを目的とせず、もう一歩先の人物表現に挑むための知識を伝授。

 参加資格:Class 5を修了し、撮影の中にライティングのファクターを増やしてもあたふたしない程度に習熟していること

 内容:人物ライティングはどうしてもただ当てることを目的にしがち。写真の仕上がりイメージを描きながら具体的にどんなライティングをするべきなのか、密度を高めて行きます。

Class 7 「撮り分ける」

 ここからは自分が撮りたいかどうかよりも撮るべきかどうかのプロ領域に入ります。

 参加資格:人物を撮ること全般にある程度習熟していること

 内容:ライティングなど手法側からの発想ではなく、これから完成する写真のイメージから逆算して実際のライティングを導き出す手法を学びます。

model : 上野りか

Class 8 「求められて撮る」

 他者から「こういう写真を」と求められて撮る場を設けます。

 参加資格:Class 7修了程度の知識と技能があること

 内容:その場で被写体とテーマを提示するので、限られた時間と設備でイメージに近づく努力をしてもらいます。

番外編 「お肌スペシャル」

 人物の肌表現に特化して求められる光からRAW現像まで

 参加資格:Class 6修了程度に習熟していること

 内容:実際にモデルさんのお肌を借りて光源ごと、ライティングごとの肌表現の違いを実証します。