雙連朝市へ : 台北2017

 2017台北シリーズ、前々回は台北から郊外へ向かう車窓から撮った写真だけで記事が構成できちゃうじゃんというものでありました。

 その次に記事としてまとめやすいと感じたのが、以前からこのジャーナル内でお話しています通りユニット化されているもの。つまり「どこそこへ行った」の範囲やスパンが短いものです。このポストも「朝市へ行ったよ」なので、記事として構成するにしてもまとめやすそうです。

 これが「台北へ行ってきたよ」だと、滞在日数内で撮った全ての写真の中から選ぶしかなく、編集能力を鍛える場を持たなかった私にとっては無理難題だったんですね。

 つまり短編小説すら書いていない人間がいきなり長編小説を書くようなもので、それでも文字数的には書けちゃうといえば書けちゃうのだけど、面白いもの、まともに構成出来ているものになっているかというと……という感じ。

 せめて「俺というアーティストが台北とどうケミストリーを起こしたか」みたいに、勘違いでも何でも良いので軸が定まっていれば良いのですが、私そういうのが乏しいもので写真についてはめちゃくちゃニュートラルで良いと思っているんですね。俺が俺がに興味がない。

本編

 前置きが長くなりました。台北に滞在中、同行していた友人が「朝市の音を録りに行きたい」というので、台北駅からMRTに乗り、ちょびっとだけ北の方にある雙連(双連)駅というところへ行きました。その時の写真です。

 台北って私が見た範囲、どこへ行っても大体こういう感じで、とにかくバイク。バイクバイクバイク。車はタクシーが黄色い。タクシータクシーたまにごつういトラックみたいな、そういう感じです。

 市場の中へ入って行っても、バイクがそのまま入ってきます。歩行者との区別がありません。当然排気ガスをそのまま吸わされますが、台北はあまり空気がきれいでないので気にならないといえば気になりません。川崎のケミカル工業地帯と同レベルと感じました。

 そうだ、台北に行ったのは3月で台北は花粉症がないと聞いていたので「やったー! マスクしないで良いじゃん!」と思ったのですが、空気がアレだったので現地でマスクを買ったんでした。

 朝市、お店たくさんです。食べ物もブラジャーも売っています。台北でおばちゃんたちと一緒に市場を眺めていると、葉っぱも肉もブラジャーも似たようなものに思えてくるのが面白い。

 あと現地の皆さんの服装が暑いんだか寒いんだかよく分からない感じになっていると思います。Tシャツの人もダウンを着ている人も両方いるんですね。これは市場に限らずどこでも一緒で、暑がりの人と寒がりの人が混在しているんです。

 実際の気温は25度とかそんなもんだった筈なので、Tシャツで過ごすこともできるけど、もう一枚着ておきたいかな、と感じる程度でした。が、隣の人を見るとがっちりダウンのジャンパーを着ていたりするので、自分の感覚がおかしくなったのかと思うんですね。まあ人それぞれ好きにやろうやというのが服装から現れていて大変気楽です。

 町並み、こんな感じです。観葉植物もべろっと手入れされているのかされていないのかよく分からない感じで路肩に埋まっておりまして、私こういうのを撮るのが大好きなんですよね。

 また台北、寺院がそこら中にありまして、生活と宗教が近いなというのを感じました。

 とまあこんな感じで、たった3年前のことなのに記憶が薄れてきているくらいには懐かしい台北での朝市撮り、撮っている時に「これでええのか」と悩みながら撮っていたのだけはよく覚えています。

 3年経って今はより洗練されているかといえば、RAW現像はちょっと上手くなったような気がしますが、撮影スキル的には大差ない感じがするんですよね。

 またその違いを確かめに台北に行きたいと思っています。あとこのときはソニーのカメラだったので、ニコンのカメラで撮るとどうなるのかも確かめたいところ。

 ちなみに最後のカットは、前回セレクト時には漏れていたカットで、なんでこんな明快で良い感じのカットを使わなかったんだろうと自分で不思議に思っていたりもします。

 それではまた。

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