海の方へ行った日 : 台北2017


 ”台北2017”のタグでお届けしております2017年に台北に行った時の写真を再セレクト再現像してみるシリーズ、今回はちょっと構成が難しかったなと感じた編です。

 ファイル情報を見ますと2017年3月21日、私と台北旅行の同行者二人は台北市から飛び出して北へ向かいました。そう、例のアレを撮りに行くためです。台北旅行といえば千と千尋の神隠しの湯屋の元ネタになったとか言われていたけど実際は違うらしいという話のアレ、九份です。

 九份に朝行ってもたぶん面白くないじゃろ、というのでまずは「海を見よう」と陰陽海を目指すことに。英語の表記を見るとYin and Yang Seaって書いてありますね。

 乗ったタクシーの運転手のおっさんには日本語も英語も通じないので、スマホを見せて「ここ連れてって!」と頼み込んだところ、てきとーに走っててきとーなところで降ろされました。

 なんだここは、と思いつつも、ちょっと面白いのでそのまま歩き回ることにしてみると、黄金瀑布というのがすぐに見えてきました。

広角が足りない!!!

 この日は広角側が28mm相当までしかなく、NDフィルターはあるのにいまいち滝らしくなりませんでした。この黄金瀑布自体、そう規模の大きいものではないので、迫力のある写真にしようと思うとある意味嘘をつかねばなりません。そういう意味で超広角が必要でしたね。

 黄金瀑布のあたりはけっこうな山間でして、「俺達は一体どこに来たんだろう」と思いつつも、あたりには遺跡だなんだという看板もあり、まあとりあえずうろうろしてみようという感じ。

酷い天気

 一行の中に強烈な雨男が混じっておりまして、彼がいる間ずっと雨でしたね。これは凄いことと思います。

 ただ雨の日って、写真的には決して悪いことではなく、印象的な写真は雨か雪か夜ということも多いんであります。が、実際に現地にいた私としましては、うすら寒いし写真を撮るのがかったるいしで、とりあえず海を見たら九份に行っちゃうか、という話になりました。わたくし体力がないので、小さな逆境ですぐに帰りたくなります。アウトドアに向いていません。

 とりあえず海っぽいものが先の方に見えるので、海を目指して歩いていると、なんだかボロボロの建物があり、喜んで撮りまくりますが、なかなかの雨。そう雨具を持っていなかったんです。

ファインアートガリガリ
これが陰陽海?

 よく分からないまま海辺まで辿り着き、この天気で波も激しいのに釣りをしているおっさんたちを見かけて「すごい根性だな」と感心し、じゃあもう九份に行こう、と思ったのにタクシーはそのへんを走っておらず。

 いま考えると台北ってUBERはあるんでしょうか? 日本より素早くタクシー系のアプリは発達していそうですよね。

バスの停留所に廃墟はあるがバスは来ない。
あとから知った旧鉱山後の遺跡

 ええ、あとから知ったんですが、私達が行ったあたりは「天空之城 十三層遺址」という名前の遺跡でありました。中に展望台もあったのね。こういうのは観光案内的な記事を作るのであれば、ちゃんと展望台まで行きたいところ。まあやらないかな……。

 さて、そこに留まってもしょうがないので、歩いて黄金瀑布あたりまで戻ればタクシーも拾えるだろ、でも来た道を戻ってもつまらんだろうとまた山の方へ戻っていくと、休憩所らしき、観光客休んでいってOK的な施設があるのが見えました。

 残念ながらその施設の写真を撮っておらず、しかもそこのスタッフのお姉さま方がお茶を出してくださったりタクシーを呼んでくださったりしたのですが、そのへんの写真もなく、バカバカ俺は何をしていたんだ的な感じがいたします。何でもええからとにかく撮っておけよと思いますね。はい。

 あったここだ! Shuinandong Visitor Centerというところですね。その節はたいへんお世話になりました……。また感謝を伝えに行きたいです。

 そこで同行者たちと相談した結果、まだ時間が早いから九份ならぬ十份というところが面白そうだから行ってみよう、という話になりまして、呼び出されてビジターセンターに来てくれたタクシーのおっさんに「シーフェン!」と頼んで移動開始です。

 この時のタクシー、私達が日本から来たとしったら、日本の演歌の曲を誰か知らない人がカバーしているCDみたいのをかけてくれまして、それをBGMに制限速度の倍くらいのスピードでぶっとばしていた記憶があります。とにかく速くて恐ろしかったです。

十份

 もう写真の通りのところでしたよ十份。

 電車が来ると、線路上で商売している人たちが「わー」っとどく。東南アジアだなあという感じのする街でした。たくましいですね。

 あとは皆でビニール提灯に願いをかけて飛ばす、その提灯飛ばさせ屋のあんちゃんたちが、各国からの観光客に対して「書かせて記念写真を撮ってあげる」スキームを各国語に対応してやっていて、どちらかというとそっちのほうが面白かったですね。

 我々一行はあたりをうろついてあれこれ撮るものを撮り、ちょっとしゃれおつなカフェで休憩して退散、ようやく九份に向かいます。

九份

 九份へは、十份のタクシー停留所っぽいところへ行ったら、どうも白タクっぽいのを割り当てられまして、ぼったくられたら嫌だなあ、と思いつつも価格交渉したら明瞭な回答なので、まあこれに乗っていくべと野郎3人乗り込みました。

 まためちゃくちゃに飛ばすんですが、車は新しいミニバンで快適そのものでしたねえ。

九份でも雨。

 九份では、「例のところはどこだ!」と探し回ったのですが全然見つからず、全然関係ない奥の方まで行ったにも関わらず見つからず、結局最初の方に通り過ぎてしまった場所だったというのが後から判明しました。

九份のメインストリート入り口。心臓が壊れるかと思いました。

 後から色んな人の写真で九份の例のところを見てみると、皆さん超広角で、かつちょっと高めのレストランの窓から撮っているのが確認できて、ああ観光写真を撮るのはそういうポジション撮りの苦労があるよねというのを勉強する良い機会になりました。

一応例のところを一枚ぱしゃり。迷っている間に夕暮れ時になっておりました。
帰りも当然雨。

 そんな感じで、朝から海の方へ行き、台北のホテルへ帰ったらもう夜になっておりました。

 野郎3人、頭数だけはいたので移動はタクシーで行って帰ってきましたが、台湾ってタクシーが安いので複数人で移動するときはお得なんですよね。
 これが一人で移動しているときは電車の方が安いでしょうから、そのあたりどうするかも思案すべきところですね。

 タクシーはお高いかわりにドア to ドアなので結果的に時間の節約にもなりますが、電車やバスはそれはそれで移動中の写真が撮れるので楽しいんです。

 あと、今回の海の方へ行った編はやたらと文字を書きましたが、これは文字でサポートしないと写真だけでは伝わりにくいだろうなと思ってのことなんですよね。逆にいえば文字サポートがあれば別に成立するのかなるほどなるほど……という感じです。

 少なくとも、日でくくってユニット化しているのはたしかなので、これはこれで一つの学びになりました。学びを公開して良いのかという問題もありますが、このジャーナルブログはそんな感じです。編集修行!

 それではまた。


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