おしごとインタビュー・営業写真館勤務 池羽ひとみさん1/3

 おしごと日本チャンネル、1stシーズンの最初の方は、とにかく伴がアポをとりやすい方にお願いして回っておりまして、今回インタビューに応じてくださっているひとみちゃんも何年か前から撮影をご一緒したりしてきた仲であります。

 知り合った当初から確か現在の営業写真館でお勤めだったと思うのですが、伴が「無理だー!」と脱走した営業写真の世界できちんと仕事と向き合う姿勢、学ぶべきものが多いインタビューでありました。

 今回使用している写真は2013年に撮ったもの。懐かしいなあ……

本編

(1/3)

伴:どうもこんにちは、伴ございます。チャンネル名すらまだ決まっていない、カメラマンのおじさんがひたすらいろんな人にインタビューしてまわろう…仕事論が軸ですね。っていうチャンネルでございまして、ひとみちゃんに会っていない間に、私こんなふうにしゃべれるようになりました。

池羽:すばらしいですね。

伴:今日はひとみちゃんです。

池羽:ひとみちゃんです!

伴:ざっくり自己紹介お願いします。

池羽:ざっくりいうと…14年間、営業写真の写真スタジオに勤めつつ、今は休みの日は、ラジオのパーソナリティー…コミュニティーFMのラジオのパーソナリティーを趣味で仕事にしている感じです。

伴:パーソナリティ。パーソナリティーってよく聞く言葉だけど、あれよくわからないよね。

池羽:ラジオでしゃべる人…

伴:アナウンサーでもなくDJでもなく、タレントさんみたいな表現だよね、たぶん。

池羽:ただし、コミュニティーFMというものが通常の、よく聞くNACK5とか文化放送とかのものとは違っていて、地域に特化しているラジオなんですよ。災害…防災ラジオみたいな役割だから、そこでしゃべるパーソナリティは、市民パーソナリティというくくりで、タレントでは無いっていう…

伴:なんかこう誰か知らんけど、とにかくしゃべる人…

池羽:とにかく地域のことをしゃべる人をパーソナリティーと呼ぶ。

伴:ラジオは誰かがしゃべらないと成立しないもんね。

池羽:声だから。

伴:声だからね。面白い…伴さんもラジオやったらって言われたことあるけど、やれって言われてやれるものでもないしね。

池羽:YouTubeあるし。

伴:そう、YouTubeで済んじゃうから。

池羽:YouTubeで十分。

伴:YouTubeでカメラの動画をやってるんだけど、カメラメインのやつをやってるんだけど…そこで撮ってるの。あの壁際に置いてあるカメラで撮って、ひたすらあそこの赤い椅子に座って喋るだけなの。絵面がずっと変わらないから、何が楽しいんだろうって、正直こっちで思ったりはするんだけど。ラジオなんてほんと声だけだもんね。

池羽:声だけだから、逆に見せて表現したい時に出来ない…もどかしさがある。

伴:これがっていうのがね。

池羽:今日の服装は、言ってもわからないけどみたいな。

伴:あるある。とかさ、映画の話をしたい、それでもまだマシなほうか、伝聞だからまだマシなほうだよね。食レポとかやるじゃんラジオで。CMも兼ねてやるじゃない。前、車で移動中によく聞いてたんだけど、途中でね、そういうの疲れちゃって、日本のラジオあんまり聞かなくなっちゃって、最近。最近ね、AFNて知らない?

池羽:AFN?

伴:アメリカの、在日米軍いるじゃん。在日米軍の人たち向けに、どうもアメリカの人がやっているAM…多分AMの放送局があって。

池羽:ラジオ?

伴:ラジオ局があって。でもたぶん関東でしか聞けないと思うんだけど。横田基地とかの…横田基地周りのとこどこでイベントやるから来てねっていうCMがちょいちょい入るし、あとねいろんな全米で人気のあるラジオ番組を、寄せ集めた感じのラジオ局があって。すごい面白いんだ、それが。それがあってやたらとそればっかり一時期、通勤中に。千葉住んでる時。通勤長かったからそれよく聞いてて。Dr.ローラの…精神科医の、人生相談とか。

池羽:すごい面白そうじゃないですか。

伴:とか、カートークスって言って、おじいちゃんの車エンジニアがふたり出てきて、ふたりで馬鹿笑いしながら、いろんな人の車についての質問に答えるやつとか、あと何だっけな…FOXTVみたいな極右型…やっぱり軍隊向けにやってるからかなり極右の、ビル・オライリーっていう人のラジオ演説じゃないけど、ひたすらしゃべくって…当時はあれだね、オバマがダメだダメだっていう話をずっとしてるのを…まぁすぐチャンネル変えるんだけど、そういう時。すごく面白かった。しゃべくり芸いいよね、面白いよねやっぱり。

池羽:喋れる人はすごいなあと思う。

伴:ラジオやってるのに?

池羽:やってるのに、基本的に地域の情報を入れなきゃいけないんだけど、あんまり地域に興味が…

伴:言ってしまった感がある…

池羽:だから、自分が興味持てるところを、まず探すのが苦労して…

伴:ネタが無理やりになるんだよね、絶対。

池羽:でも興味ないことは話さないっていうのがあるから、ちょっとズラした方向で喋ってる。働くときのストレス解消法とか、地域関係ないけど、この情報を知ったら地域良くなるよね、ていう情報を引っ張ってくる…

伴:そうなんだ。栃木県なら聞ける…

池羽:アプリ…

伴:アプリなんだ。

池羽:だからどこでも、海外でもどこでも。

伴:皆聞いてみよう。

池羽:FMプラプラっていうところで、「おーラジ」っていうね。小山市の。

伴:シープラプラみたいな…

池羽:小山市のコミュニティFM。

伴:小山市、コミュニティFM…とか? FMプラプラで出る?

池羽:FMぷらぷらが、Radikoみたいな感じ。

伴:ていうアプリケーション…

池羽:アプリが出てる。FMぷらぷらっていうアプリで、「おーラジ」で検索するだけでも出てくるし。

伴:「おーラジ」っていう局?

池羽:局の名前

伴:チャンネル? ですね?

池羽:チャンネル。FM77.5MHz。「おーラジ」っていう…

伴:実際はFMでやってるんだけど、その栃木以外の地域だったらアプリで聞けるっていうことね…

池羽:そうそうそうそう。

伴:ありがとう。ということなんで、ひとみちゃんが、地下アイドルひとみちゃんが…

池羽:懐かしい名前を…

伴:地下アイドルひとみちゃんの側面としてはそうなんだけど、今日は仕事論としてお聞きしたいのは、僕もカメラマンなんですけど、営業写真館で働いている方として。でもね、ひとみちゃん元々のお友達…ていいながら結構久しぶりなんだけど…写真つながりではあるんだけど、営業写真館でかつ…なんだろう、子供が多い? やっぱり。

池羽:子供も…そうですね。子供がやっぱり多い。

伴:一応メインぽいよね、仕事的に。

池羽:七五三、成人、ウェディングて3本柱なんだけど、七五三がやっぱり多いかな。

伴:多い。栃木は子供が増えている?少子化の波はくらっているのかな。

池羽:くらってる。くらってはいる…

伴:そうなんだ。結局さ…ざっくりいこうか。

 営業写真館っていうのは何かっていうと、営業写真っていうのは、そもそもですよ…お客さんがお金を持って自分たちの記念になる写真だったり、思い出に残る写真を、カメラマンなり写真会社、ひとみちゃんとかの写真会社…営業写真館も会社だからね。ていうところに行って、撮ってくださいって依頼しにくる。そして本人たちが被写体であることが多い、ていう業種ですね。もちろんお子さんだったりすることもあるんですけど。ていう業種で、商業…広告写真、宣伝用の写真を撮るのとは結構根本的に違うんだよね、実はね。

池羽:どちらかというと、記念写真。

伴:プラス僕の分析ですけど、結局体験を売る方の仕事じゃない。だから商業写真の場合はある意味…ここ、だいぶこうアレですけど…事務所感というか荒廃した感じが漂ってますけど…なんでかっていうと、入居した時点から何も変えてないの。前(のテナント)が学習塾かなんかだったらしいんだけど、ここ。そのまま、内装とか別にテナントだからここ、やっていいよって言われたけど、いいですって。どうせ壁紙とか剥がれちゃうしって、そのまま入ってるから。お隣のテナントとかはね、前見に行ったらすごい綺麗にちゃんとやってて、やっぱそうしますよね、みたいな。ていうことなんだけど、僕はやんなかったんですね。商業の場合はそれでもよくって。

 でも、これでもしも営業写真館としてやってて、記念写真をここで撮りますよっていう仕事をしてるんだとしたら、お客さんが入ってきた時から出る時まで、体験を結構重要視しなきゃいけないんで、被写体になる人もお客さんだし、撮影を依頼した…例えば子供の七五三撮る時に、親御さんもお客さんだし、っていうそのサービス業としての難しさの部分が結構あると思うので、その辺の苦労とかを今日聞けたら面白いなと。あと楽しいところね。

池羽:楽しいところは、いっぱいある。

伴:おお、話終わり?

池羽:いや。どこから? どこから話す感じ?

伴:どこだろうな…どこをメインにしてる?仕事で。気持ち的にさ、お客さんを受け入れるわけじゃん。受け入れた時に、どうしてやろうと思ってるの?

池羽:私個人的な感覚でいうと、入ったきっかけはちょっと興味があったから、くらいのレベルで入ってるんで、そんなにカメラマンになりたいとかそういう気持ちでは入ってないんですよ。実際撮ってはいるんですけど。子供が好きっていうのが根本であって…

伴:あ、そっちからなんだ。

池羽:子供が好きで、ただ入ったから、会社に入った当初は子供に関われるからっていうのは全然結びついてなくて。ただ単に、カメラのアシスタント募集っていうもので、ドラマでいうとレフ板当てるとか、レンズを替えるとか、雑用のイメージをしてて。

伴:ピピって測ってるみたいな。

池羽:そういう雑用的な感じのことをやるのかな、くらいの感覚で…

伴:ただのバイトだよね、たぶん。最初は。

池羽:そんなイメージで、ただ単に写真を扱っている会社って、ちょっと面白そうだなぁくらいの感覚でしか入ってなくて。

伴:わかるわかる。俺もそう。

池羽:面接の時に、こういう広告のデザインとかも自社でやってるんだよ、とか。それ私出来ますよっていって。で、そこで色々やっている中で、実際撮影とかに入ってみたら子供が多い、ていう…あ、なるほどね、子供がこんなにいっぱい来て、いろんな撮影をしてるんだ、と。子供をあやしたりするのって今まで人生で見たことあんまりないじゃないですか、自分が撮られる…子供の頃撮られた時に、カメラの向こうで…

伴:あやされてた側?

池羽:そう、アンパンマンだよっていう。あれを仕事で自分が、昔そういえばそんなことあったな、くらいだった記憶が、日常…それが日常みたいな感じ。

伴:毎日やるよね、きっと。

池羽:毎日。それで子供の味方でありたいという個人的な思いもあって…

伴:すごい新鮮。それはカメラマンが敵なの? どういうこと?

池羽:色々なご家族とかを見るじゃないですか。でも結局、あんまり本人が写真撮りたいって言ってるわけじゃない場合ってありますよね。

伴:わかる。すごいわかる、それ。そうなんだよ。

池羽:基本、記念撮影って、親がここまで育ててこれたっていう、自分自身に頑張ったねっていう意味も込めて撮る意味もあって。子供自身は、大きくなったらそこに価値を感じるけど、子供の時って、着たくもないきつい衣装を着せられて、やだよーって言うじゃないですか。

 それだと、その思い出になっちゃうじゃないですか。子供の頃、無理矢理泣いても、何もしてくれなかった、泣かされたってイメージがあると、写真て楽しくないって思ったりとか、辛い思い出になっちゃうのは嫌なので…

伴:鮮明に残るからね、子供の頃の体験って。

池羽:自分自身が子どもの感覚だから、何かやりとりで、親子同士のやりとりでも、子供が傷つくような事とかを避けたい…

伴:あるの? そういうのやっぱり。

池羽:褒めるぶんにはもちろん別にいいんですよ、可愛いね可愛いねって皆さん言うじゃないですか。でも中には、似合わないわねあんた、とか。後は、緊張してる、本当緊張してる、あの子すぐ緊張するんだから、みたいな外野の声…

伴:あるんだ。おばあちゃんとかがさ…

池羽:おばあちゃん、そう…見学で。言ってる人たちは、傷つけようって言ってるわけじゃなくて…

伴:可愛くて言ってるんだけどね。あるある。

池羽:普段の日常の関わり方とか、その人のキャラクターとか人間性のね、感覚で言っているだけであって…ただそれは、本人にとって、似合わないわねって言葉とか、傷ついてないと思って言ってるかもしれないけど、本人は子供の心だから、絶対ダメージは受けているはずなんですよ。

伴:あるだろうな…

池羽:だからそれを、それ言わないでください、とは言えないけど…

伴:あ。そう。

池羽:ノリでね。そう言ったらダメ、そんな言わないで、可愛いよね、とか、そういう子供の気持ちを、楽しいなとか嬉しいなっていう気持ちで保てるような環境を作ろうと思ってます。

伴:素晴らしいことしてるね。俺、すごい我がままだからさ、撮る側として。撮影で、本当は営業写真出身なの。だから最初はブライダルもやってたし、前撮り屋さんね。俺前撮り屋さんにいたのよ。でやってたけど、何ていうんだろう…言うこと聞かないじゃん。

池羽:子供ですからね。

伴:まず、大人じゃないとダメだと思ったの、最初に。言うこと聞かないのを相手にするのは、例えば、子供と犬猫とかペット系って、そこのスキルがもうすごいじゃん。子供が言うこと聞かないで…写真撮るじゃない、写真撮る時に、さあ皆記念写真とるよとかいう時に、両親、子供って並ぶでしょ。すると、写真に写らないおばあちゃんが一生懸命俺の後ろとかで、やいやい余計なこと言うわけよ。こっち見てーとか。ばあちゃん…ばあちゃんが喋ってるとばあちゃん目線持ってっちゃうからダメなんだよってすんごいイライラするわけ。気が短いから、ダメなのそういうのは。

池羽:あるある。

伴:てなると犬とかもさ、上手い人がやってればいいんだろうけど、そんなもうただの仕事だから、そんなのやめてよって思っちゃうタイプで。経済効率を求めてしまう人間だから、味方がどうとかっていうのは全然なかったから…向いてるんだよそれ、絶対向いてるんだよ。

池羽:子供の気持ちがわかるから、さらに子供の扱いが多分自分では上手いんじゃないかと思っている…泣いてても泣き止ませるとか。どうしても泣き止まない時もあるけども、やんちゃな子とか、人見知りな子とか、それぞれ大雑把に分類しても、それなりの対処法を、もうこの14年間で培ってきたノウハウっていうか経験値と、この子供の感覚がわかるから、今この状況はここに対してプレッシャーを感じているとか、ここストレスだからここを排除しようとか…

伴:すごいね。

池羽:っていうのが、ばーって働いて、ちょっと緊張しすぎてるからご家族様一旦外出ましょうかって言って、子供とカメラマンとアシスタントだけで撮ったりとか。ていう時もあるし…

伴:いい人だ…

池羽:いい人ではないんだけど…

伴:すごいな…いやでもその、俺商業の考え方がどうしても…元々そういう人間なんだよ、多分。だから、面白いのは、写真を撮る目的…写真教えてるんだけどね。写真を教えてる時に、写真の撮り方を…カメラの問題もよく教えるんだけど、結局最近どこにさしかかってきてるかというと、何で撮るの? ていう話になるの。

 カメラ趣味のおっちゃんってたくさんいるじゃん。撮った写真の使い道がないのは、趣味だからいいんだけど、仕事にしたいとか仕事的に撮りたいていう人は、写真を撮る目的を明確にしないと方法論が全部決まらないんだよね。だからいい写真を撮ろうって漠然と言ってるんだけど、家族写真としていい写真なのか、例えばその家族写真を、写真館の広告として使うのかで、写真の撮り方って、ちょっと違うじゃない。

池羽:違う。

伴:だからそこを明確にしたほうがいいよっていう話を最近よくしてるんだけどさ。俺はどっちかっていうと、商業で広告宣伝に使う側の発想だし、そこに最短距離で行きたい人間だから。もちろん美しいものを撮りたいから。

 てなると、お前ら兵隊だから、うんもすんもないんだよって思っちゃうのよ。だから、やっぱり役者とかってそうじゃない。役者とかって、ひとつのドラマなりなんなり作品作るのに、演出側の立場に立つと、いやだからお前うんもすんもない、お前の体調とかどうでもいいから、やれよいいからっていう感覚になっちゃう。

 もちろん、ポテンシャルを発揮してもらうためのシチュエーション作りは一生懸命するんだけど、最終的にはお前やれよ、で終わっちゃうじゃない。だから(プロの現場では)子役の子とか、その辺が分かってる子が来るから面白いんだよね。

 だけどそうじゃないもんね、営業写真館の場合って。いきなり普段の生活から切り離された、写真を撮るところにぽーんとね。子供なんか本当わかんないよね。放り込まれて…それをなんとかいい感じにしなきゃなんない。

池羽:ご両親の望む、笑った顔が欲しいとかね。こういう感じのこういうシーンで見つめ合ってる写真が欲しいとか。それを汲みつつも、個人的な思いとしては、その子本人の個性とかその子らしさが残れば、綺麗に残ればいいっていう価値観になればいいなっていう願いはあるんですよ。

伴:それは誰にとって? お客さんにとってなのか社会的になのか…

池羽:世界全体的に…例えば、普段からあんまり笑わないと。じゃあその子はその子らしさで、それでいいじゃないっていう、認めてあげようよじゃないけど…

伴:そうだね。写真としてはドキュメンタリーの部分も…絶対さ、広告写真だろうが営業写真だろうが、どんな写真の形でも、ドキュメンタリー性って最近よく考えるんだ。

 ありのままだからそうなっちゃうじゃんっていうのを、どのくらい許容するかっていう問題があるでしょ。だから例えば、役者が缶コーヒー持って何かやってるところにも、その人じゃないとそういう感じにならないところにドキュメンタリー性が必要で、例えば女の子でも渋くなっちゃう子がいるわけじゃん。それをどれくらい許容するかっていう…広告だろうがなんだろうがって考えた時に、そこだよね。その子がその子らしくっていうのをパーセンテージとしてどれくらい残すか…下手すると親のエゴで、お前もっとニコニコの笑顔にしてよって、無理やりな人もいるだろうし。親のイメージだもんね、それはね。

池羽:そうです。まあそれが希望で、笑った写真が撮れたっていう達成感が味わえるっていうのはいいと思うんですけどね。

伴:両親としてはね。

池羽:両親としては。でも、やんちゃな子でいいポーズを、こういうポーズとか自然なポーズとかがかっこいいなーとか可愛いなーっていう子に、逆にそういう姿を見ている親御さんって、きちっとこう動かないでポーズをとっているような、しっかりとコチっとしたやつで、自分笑ってない…普段笑ってるから笑ってないのが欲しいとか。

伴:一応叶えないとね。

池羽:ちょっとした理想像を形にしたいというところはあるんですよ。

伴:喧嘩の弱いお父さんが子供に「つよし」とつけるみたいな…

池羽:そういうことなのかな。

伴:何かしらあるんじゃない。

池羽:そういう希望を持つのも、叶えるのも、それは営業写真だから出来る空間だけれども、行き過ぎると辛くなってくるじゃないですか。

伴:ファンタジーだからね。

池羽:それでね、普段笑わないけど笑った顔が欲しい、で一応全力で頑張ります、一応撮れましたってなったら皆、わーって喜ぶ。でも頑張っても笑わないから笑うまで何とかしてでもっていう…お子さんに負担がかかるレベルで…する、てなるとそこは行き過ぎだなっていう、その線引きっていうところが…

伴:またさ…俺も経験あった、そういえば。ご両親がいい人で、カメラマンさんが撮ろうとして頑張ってくれてるんだから、お前頑張れよ、みたいな、親がプレッシャーかけちゃう場合もあるじゃん。で、子供辛くなっちゃうことも…あれもちょっと…

池羽:多い…

伴:ありがたいけど、お父さんいいんだよそこまでは…みたいなのもある。あったあった、そういえばよく覚えてる。あったわ。

池羽:すごい一生懸命なんですよね。だから皆で、笑って笑ってって言うけど、逆効果だからやめてっていうのもある。

伴:あるある、本当にね。そういう難しい仕事なので、僕はリタイアしました。難しいのよ。

池羽:スキル的にね、子供さん見ながら、来てる親御さんたちの希望を叶えつつも、適切な良い写真を作る為の空間づくりのポジションというか、こういうポジションでいて欲しいなっていうところを、うまいこと声がけしたりしながら作っていかなきゃいけない…

伴:そういうチームプレー。

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