パリ市街:パリ2017


 過去に撮ってきた写真を再セレクト再現像してフォトジャーナルブログに最適化してみようという試み、2017年に訪れたパリ編に突入です。

 パリ探訪は仕事の一環でありまして、台北に行った時のように自腹で写真を撮るためだけに行ったわけではないので制約はあったのですが、パリって写真を撮るのに向いているんだなと改めて思い知らされるくらい撮りやすい街なので写真映えするネタがたくさんでありました。

 ただ、このブログの現在の方針であるユニット化、つまりフォトジャーナルブログの性質上、べたーっとどこかへ滞在していた全期間から写真をピックアップして並べて、と写真集を作るようにやるよりも、この日はどこへ行った、というように時間や訪問場所やイベントで細かく区切るやり方のほうが記事化には向いている、という考え方からすると、パリで撮った写真は仕事の空き時間に撮りましたみたいな隙間写真が多いもので、1つのユニットが1つの記事を作成できるほどのカット数を持っていないことがほとんどでありました。

 ですからパリ写真についてはにわか編集者として「どうやってまとめたら良いんだこれは」と悩んだのですが、わたし個人として、パリの中心部と、AirBnBで滞在したアーバンな地域のそれぞれで記事化しちゃうのが良いかもな、と思ってまとめてみました。観光地です! という写真も全然ありませんしね。

 あとは建物がひたすらカッコ良いので、建物ショットを集めたポストを用意しています。これはこれで「寄りが! 建物のディテールが足りねえよ!」とにわか編集者としてはカメラマンの自分に説教したい気分になったりします。これも面白い体験です。

本編

ドゴール空港。カッコ良いんですわ

 はい。飛行機に乗って行って参りました。CDG、シャルル・ド・ゴール空港が近未来な感じで非常にカッコ良く、ああなるほどフランスというのはこういう国なのかというのをのっけから叩き込まれて快感です。

 この日は同行者にトラブルがあって空港にちょっと足止めされたのですが、空港がカッコ良いし気候も悪くないので全然苦になりませんでした。

 恐ろしいのは、自主的に「ここへ撮りに行こう」と動いていないしGPS記録もしていないので、写真をどこで撮ったかいまいち分からないカットが多いんですねえ。フランス、パリ、までは分かるんですが、それ以上の詳細が分からないものがほとんど。

 ふたつ上のブロックのハト写真、あれは「ポンピドゥセンターの前で撮った」と明確に覚えているのですが、他の写真、とくに路地写真については連れて行かれた先で撮っているものなので、自分でもう一度そこへ行けと言われても無理だと思います。こういうときにGPSを付けていると良さそうですね。

 そう! ここですわハトを撮った階段。

 わたくし方向音痴なので、自分の足で「ここへ行くぞ」と決めてしっかり地図を見ておかないと、どっちに何がどうというのが全然把握できない人間です。
 逆に言えば、地図を見ながら歩きまわれば一応頭に地形は入るのですが、連れられて行くとダメみたいですね。

 今もパリの地図を眺めていて、単発で訪れたパリ市庁舎と、別の日に行ったノートルダム寺院がこういう位置関係だったのねみたいにようやく頭の中でつながってきている感じです。このあたり、全然たいした距離がないので一日で歩き倒せそうです。ちょいちょい行っているはずなのに脳内で繫がっておりませんでした。

 次のブロック、実は撮った日がバラけているんだけどそのパリ中心部で撮った写真です。

3年後に焼けてしまうノートルダム寺院の裏手
同行の一団とはぐれて一人で迷子スナップ

 こうして振り返ってみると、パリって古くて巨大な横浜っていう感じだなあ……というか横浜がミニチュア版みたいに思えてきます。

 またこういう駅や地下道の写真が好きなんですよね。
 リアルな生活の一部が見えるのが嬉しいんだろうなと思います。やっぱりかっちょいいスナップを求めていませんね。撮れたら撮れたで嬉しいな、くらいなもので。

 自発的に行ったのにルポをやるつもりはないのでいまいちちゃんと覚えていない、そんなパリ北駅写真。フランス語だとGare du nord(ガール・デュ・ノール)といって、スタートレックDS9に出てくるガル・デュカットを毎回思い出すカッコいい名前です。

 移動中に立ち寄ってサッと撮っただけなのでアレですが、もっと撮りたかったなあ。

 こういった日常の中のスナップも、旅記事的にはアリアリでしょうね。まとめ記事には使い辛いものかもしれませんが、活かすべきところがあるなという印象。

最後のカット。帰りは雨。

 2017年に訪れた時はパリを経つ朝、えらい大雨でありました。

 滞在中はずっと空気からからで暑い割に過ごしやすく快適だったので、余計に「パリって良いところ」という印象が強くなっています。冬は長く辛いという話なので、そちらも体験してからでないとパリについてあまり大きなことはいえませんね。

 ただ2年連続で訪れてちょいちょい現地の人とお話する機会を持った経験上、写真を撮る人間がものすごく大事にしてもらえるのは間違いなく、そういった点でもまた訪れたい土地の筆頭に上がるのがパリであります。

 というわけで次回以降もパリ2017再編集編が続きます。


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