LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. というレンズ


 Panasonicマイクロフォーサーズの標準単焦点レンズ、LEICA DG SUMMILUX 25mm F/1.4であります。現在はII型が販売されており、オフィシャルサイトを見ると私の使用しているI型は「生産終了」になっています。

 II型が発表された時、絞りリングが同じパナライカの15mm F1.742.5mm F1.2のように追加されなかったので「じゃあパス」ということで初期型を使い続けております。Panasonicさん、なんで絞りリングを追加してくれなかったのよ! という気持ちです。先日9mm F1.7も発表されましたが、こちらも絞りリングなし。どういう基準なんでしょうね。

 個人の事情で恐縮ですが、パナライカの15、25、42.5mmがあればスナップは万全、とばかりにその3本をセットで持ち出すことが多いので、オペレーションが共通になったら最高なんですよね。III型に期待……してもこの感じだと絞りリングは付かなそうですが、写りとサイズが素晴らしく良いのでアリです。

写り

 さてこのレンズ、同じパナライカの15mm、42.5mmと比べると良くも悪くもちょっと優しい写りです。

 こんな感じで、ちょっと柔らかくて人物を普通に撮るのに向いています。猫の毛も必要以上にギシギシせず、ほど良いシャープさ。

 逆にパナライカで柔らかい感じが出せるレンズってあまり見かけないので、これはこれで日常を優しく記録するレンズとしてはアリだなと思います。私自身はまず撮らないのですが食べ物を撮っても大丈夫そう。色はちょっと渋いので対処が必要です。

 また今回GX7Mk2で撮影したRAWデータを引っ張り出して見てみたところ、Lrのバージョンが進んで、よりリッチに現像出来るようになっているのでカメラのランクが一つ上がったみたいに見えるのも個人的には収穫でした。

 お次はG99で撮った写真。

 このサイズに縮小しても、こちらのG99で撮った方が高精細、高密度という感じがします。

 最近G99を偏愛して使い倒しておりますが、並べて見てみるとGX7Mk2も大健闘ですね。あれ元の4:3から2:3に切り抜くと、1400万画素くらいしか残らないのですが(オリジナルが4592*3448、2:3に切り抜くと4592*3061px)、まあ別に問題ないよね、という程度には残ります。

 GX7Mk3になってしまうと、よりギシギシした写りにシフトしているので、このパナライカ25mmとあんまり相性が良いように思えず、よりハードというかハーシュな写りのパナライカ15mmの方ばかり使用しておりました。ただGX7Mk3はパナライカ42.5mm F1.2や同12-60mm f2.8-4をくっつけてしまうとボデーサイズが小さすぎて負けてしまいます。

 総合的に見ると、パナライカ15mmを付けてもボデーが大きすぎる感じがせず、かといって42.5mmをくっつけても負けないサイズと重量のG99がベスト、という気がしています。GX7Mk3での使用で「こりゃしんどいわ」と売ってしまったパナライカ12-60mm f2.8-4をもう一度買い戻しちゃおっかな、と最近考えているくらいです。

 G99は写り的にもニュートラルに作られているので、無印系のすとーんとしたストレートな写りもOKですし、パナライカのギシッと渋い写りもOKなもんですから、このパナライカ25mm F1.4が活きている気がいたしますね。

 先日GH6を買おうかな、と予約までしておいてクルッと翻ってS5を買ってしまったのですが、やはり楽しんで撮るためのカメラとしてのパナ機は素晴らしく、G99の動画AFがあまりにも使い物にならないのでGH6のセンサーが載ったスチル向け機が早く出て欲しいところです。その際にもこのLEICA DG SUMMILUX 25mm F/1.4は大いに役に立ってくれることでしょう。


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