タイトルで語り尽くしてしまったようなものであるが、時折OMのE-P7を持ち出すと、ガタイの小ささとは比べ物にならないしっかりした写りに毎度驚嘆させられる。

去る7月5日のこと、しばらくフジのX-M5ばかり使っていたので、たまにはとE-P7を持ち出してみた。


両者ともファインダーがなく、小型軽量で気軽に楽しくやりましょう、というスナップカメラの位置づけだが、E-P7にはMFTらしく手ぶれ補正が残されており、その点がX-M5とだいぶニュアンスを違えている。

機能、性能について、X-M5は末弟なので全てそこそこです、勘弁してねテヘヘ、という感じがするし、ユーザーたちは私を含め全くもってそれを受け入れてしまうと思うが、E-P7はOM一家の水準が高く、遠慮も容赦も甘えも許されない家で育った出来る子という感じだ。


わたし個人としては、コンピュテーショナル系の機能がごっそりなかったり、認識AFがなかったりするのは全く気にならない。
コンピュテーショナル系の機能はスナップで全く使わないし、使ったところでMFTの画質がフルサイズ並みになるわけでもないから度外視である。測距点だけは粗いし移動が面倒だが、ちょっとした動きものを撮ってもピントは異様に合う。
センサーが小さく被写界深度が深いことを抜きにしても合焦率は非常に高く、現場で合っていそうに見せて実データではピントが外れているようなカメラと比べると、逆に「合っていないかと思ったショットも余裕で合っている」ポジティブなサプライズが起きるので、より印象が良いのである。


またレンズラインナップも、OMはフジよりも恐らく総レンズ数では劣るものの、F1.8なりF1.2なりの単焦点が、スナップでよく使う焦点距離できれいに揃うのも良いポイントだ。このあたりニコンと同様の責任ある姿勢に映り、実際に業務で使うプロも多い。
この日ははサイズの相性が良さそうなのでパナライカのLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.に加え、普段E-P7やEM10Mk4を持ち歩く際と同様にM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8と複数本のレンズをころころ持ち歩いたが、それでも下手にフルサイズ機をレンズ1本や2本持ち歩くより小さくまとまってしまう。



また恐ろしいのが、これらの写真はほとんどRAW現像をしていないのである。RAWで撮り、Lightroom現像をしているが、プロファイルはLigthroomの標準プロファイル「Adobeカラー」から動かさず、ホワイトバランスを整えた程度である。
逆にいえば、手を入れてもそう良くならず、ただ階調が破綻していく場合が多いので、ほんのりの味付けで使うのがベストと思う。
この優れた画質を見て「もうOMで良いじゃん」とも思うのであるが、日が暮れた後や、輝度差が大きい時の絵のまとまり方がMFTでは辛いことが多々あり、より大きなセンサーと行ったり来たりを繰り返している。この行ったり来たり、ああでもないこうでもないを繰り返すのがカメラ趣味の楽しいところである。


