飽くまで「できたらええな」の仮定というか夢想でしかないのですが、海外のどこかの街へ行き、町の1ブロックだけを対象にスナッピングして記事化するの面白そうだなと思っています。
特定の場所を詳細に撮っていくという意味では、以前の記事でいうと越山丸がそれに近い感じでしょうか。
越山丸の写真、記事中には大して入れていないのですが、実際はかなりネチネチ撮っています。
読者の皆さんが日本人で、おそらくほとんどが日本在住であることを考えると、日本のどこかの町の中の、さらに明確な1ブロックを切り出して詳細にお届け、とやってしまうと、今度は近すぎる感じがして生々しすぎるかなと思うので、海外のどこかの国の小さな街角というのがマッチしそうだなと思います。
日本で生まれ育っていると、町をブロック単位で考えるのってあまり馴染まないような気もしますが、実は住所を地べたの区切りで記す国と、通り沿いの両サイドに奇数偶数で番地を割り振っていく国がありまして、西洋の場合はたいがい通りの名前+番地で住所が決まっているので、特定ブロックを住所で表記するのって日本の方が向いているんですね。何丁目何番地で一発表記できちゃいますから。
滞在型にしたい
旅メディアもあれこれありまして、お役立ち情報はたいがいカッコ良い観光地メインで、さーっと通り抜けていくツーリズム需要に向けたものが多いと思うんですね。また世界の車窓からのように、鉄道という軸があるからこそ、扱う場所が鉄道沿いになるという制約があったりするのも面白いところ。
私の場合、「写真を撮るぜ」以外には何も決まっていないようなものですが、通常の旅人がなかなか出来ないことをやろうと思うと、一定期間滞在して撮るというのが有力になりそうです。
これまで台北や台南やウラジオストクに、それぞれ1週間弱滞在してパチパチ写真を撮ってきたわけですが、撮るべきもの、写真の出口が決まっていなかったので、いまいちこう……まとまりに欠けていたんですね。ひたすら趣味スナップを撮るだけに終始してしまっておりました。それはそれで最高に楽しかったですけどね。
ジャーナルブログは見る人ありきでやろうと思っているもんですから、そうなるとこのブログに来てくれた人が面白がってくれて、かつまた見たいな、と思ってくれるようなものは何だろう、という軸で考えていかないといけません。
滞在して写真を撮るとなると、有利に働くのはよりその町の詳細なところを拾い上げていくことができること。だからこそこの1ブロックジャーナルが面白いかもしんない、と考えています。
たとえばパリのどこかに滞在したとしましょう。毎日宿舎から小遠征を繰り返す形になるので、トータルではパリの主要な観光地をスタンプラリーのように巡ることになるでしょうが、同時に拠点が変わらないということは、その日持ち出す荷物の量を最小限にすることができ、身軽に動けますから、細かいスナップを楽しんじゃうことも出来るはず。
ツーリスト型の場合は全荷物を持ったまま移動しながら撮らなきゃならないので、あまり身軽にうろちょろしてスナップというのは難しいですから、スナッピング人間+旅先滞在型というのを上手く利用するべきだと思うんですね。
例えばこんな感じ。
パリ近郊のパンタンというところに滞在していた時、ふらっと散歩してご近所スナップとして撮ったものです。
厳密な1ブロックかというとちょっと違うし、1ブロックジャーナルという形でまとめるために撮っているものではないので味が足りない感じはしますが、身近に感じてもらえるんじゃないかなあ、という風に思います。
本当にそこにあるんだぜ、というのがGoogleストリートビューでも確認できたりしますから、そういう点でより身近に感じてもらえるかなと思います。
旅メディア、観光情報って、どうしてもエジプトだったら「ギザのピラミッド!!!」みたいにパワーで押せる観光スポットの決めショットばかり使ってしまいがちなのですが、スナップをやる人間としてはその周辺がどんな感じなのかを、写真を撮る人間の目を通じて見たいな、見せたいなと思うんですね。
そこを上手くまとめられたら面白がって見に来てくれる人もいるんじゃねえの、という風に思います。
実践に移すためには、コロナウイルスをワクチンで封じ込めないといけませんね。みんなで頑張りましょう。
それではまた。