通勤スナップをG99で


 最近Panasonic DC-S5を買ってほとんど毎日楽しくスナップしておるわけですが、たまにはというのでG99を持ち出してみました。やっぱり良いなあ。

 G99の動画AFがもっとまともだったら最高なのになあ、というのでGH5Mk2が欲しかったりしますが、このサイズ由来の撮影体験は代えがたいんではないかという気がします。使い切れる感じ、微妙に性能が足りない感じが良いんです。125ccのバイクみたいな感じです。

 また最近、撮った写真を作品として……というか作品として撮った写真をちゃんと人の役に立ててマネタイズせんといかんな、という思いを新たにしまして、じゃあ一体自分の写真をどういう人の役に立てたいのか、と考えています。

 答えはシンプル、書斎なり居間なりに飾ってもらって生活が豊かになってくれたら良いな、という像が頭に浮かびまして、そのためには一体どういうイメージングをすれば良いのか考えています。

 単に古いもの、廃墟や廃村は撮っていて最高に楽しいのですが、どうしてもオカルティックな印象になってしまうか、もしくは文化人類学的な方向の興味から撮っているものと思われがちで、私としてはべつに廃村から産地直送のとれたてガリガリ写真を書斎に飾っていただいても嬉しいのですが、あんまりそういう喜び方をする人はいないらしいなあ、ということになりました。

 といいますか、そもそも日本国内に向けて考えると、プリントを買って飾るという風習がほとんどないんですよね。

 わたくし若かりし頃、ヤンマガのおまけでついてきた吹石一恵さんのポスターを何となく部屋に貼っていたことがありますが、ものすごくファンというわけでもなく、何となくそうするものなのかな? という雰囲気で貼っていたところがあります。どこからか影響を受けていたんでしょうね。

 それ以降、自分の部屋に何かを飾るというのは写真を撮るまで全くせず、現在も作家さんの作品を買ってきて飾って、ということは全然していません。そういう人間が「さあ買って飾ってちょうだい」というのも変な話です。これは結局、日本生まれ日本育ち、ヤンキーまみれで育った私の境遇にそうした風習が馴染まないということで、自分自身が馴染んでいない風習にピンと来るわけがありません。

 ドラマや映画を観ていても、日本が舞台のものは壁に何かが飾ってあるというのが極端に少なく、逆に欧米のドラマや映画では必ず何かしら飾ってあります。ということは、プリント作品については国外に向けて制作していった方がお互いにとってメリットが大きいのかしら、という感じでして、遡って撮影段階から「じゃあ喜ばれるのはどういうもの? しかも日本で撮影できるもので」ということになってきます。

 こういうのは一度やってみないと始まらないので、今年は体調もちょっと良いことですし、真夏で身動きが取れなくなるまではちょくちょく動き回って撮るつもりでいます。

 このブログおよびPatreonでも経過報告をしていきますので、見守って頂けると幸いです。

 


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