伊香保温泉


 先日、写真仲間たちと急に思い立って伊香保温泉に行ってきました。

 伊香保の観光協会WEBサイトによると、400年以上の歴史があるんだとか。

 わが西東京からは高速道路でサッと行けてしまうので、だいたい1時間半ほど。距離にして120キロそこそこ。近いですねえ。

 伊香保温泉というと社員旅行で行くところというイメージが強く、個人で行ったことはなかったのですが、写真を撮るのに良いんではないかというので車に4人のおっさんをみっしりと詰めて行って参りました。

 到着して車を市営駐車場に停めてみると、2時間500円とお安い! 3時間で8000円とか取られる銀座の駐車場とは比べようもないですが、便利なところに市営駐車場があるのは大変ありがたいです。

 車を降りるとすぐ目の前に階段。

 この日は気圧も気温もぐるぐる変動しておりまして、階段を登り始めた時点で「オエエエ」と気分が悪くなっておりましたが、ちょっと登ってしばらく休んで回復、を繰り返して365段の石段を登りました。

 伊香保の街はこの石段の左右に串の字状に広がっています。

 石段の両脇にこうして色んなお店が軒を連ねつつ……

 脇道がちょいちょいあって、そこに逸れても楽しいんですね。

 この日は2020年7月22日、世間ではこの後に続く4連休でまたコロナウイルスの感染が拡大してしまうのでは、というので自粛要請がかかる寸前でした。
 遊びに来ている方もまあまばら、お店もちょいちょい休みで、結果的にソーシャルディスタンシングできている感じでした。

 我らおっさん勢も移動中は車の換気をしつつマスク、着いたら即座に解散と万全の状態。

 石段を真ん中辺りまで上がるとこんな感じ。

 見えている軽トラは別に宮崎駿アニメのように石段を降りてきたのではなく、無数にある脇道からちょちょっと出てきています。

 日が照ったり曇ったり、の中を脇道散歩しながら上がっていくと、伊香保神社の手前までやってきました。

 ここでストレートに参拝……と見せかけて右手の脇道に逸れます。

紫陽花がまだ残っていました

 先に橋があるというので脇道をどんどん進んでいくと、ぽつぽつとお店があって良い雰囲気。大好物です。

 つってる間に紅葉橋到着。木製のきれいな橋で、周囲は紅葉なので秋に来たらさぞきれいなことでしょう。着物女子を連れてポトレに来る人も多いんだろうなあ。

 このあたりが源泉地らしく、橋のすぐそばに露天風呂があるようでした。

 伊香保温泉の泉質は観光協会WEBサイトによれば硫酸塩泉だそうで、川が赤くなっているのは鉄のせい。硫酸塩泉って字だけ見ると骨まで溶けそうで恐ろしいですが、効能としてはきりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態など幅広く効果があるそうで。

 温泉の飛沫を浴びているからか、紫陽花はじめそこらじゅうで花がきれいに咲いておりました。

 さて橋を見物して満足したので、伊香保神社に戻りましょう。

 写真を撮っていると、よく神社の裏手から入ってしまいます。というか「良い雰囲気の場所がある」と入っていくと神社だった、ということがよくあるんですね。

 そういえば神社は神道のものだから、よその国にはありませんね。
 日本人独特の宗教感覚は、仏教というよりも神道由来のものが多いんではないかと思います。

 というわけで復路、また365段の石段を降りることにします。

 石段を降りている途中でふと目をやると本日のボーナスタイム。猫がそこらの観葉植物をむしゃむしゃと食べておりました。お腹でも壊したんでしょうか。それにしても毛並みの良い奴です。

 そんなこんなで、天気予報ではどろどろに曇りだったのですが、予報にも、そして予想にも反して途中から快晴の伊香保温泉でありました。

「わーっ」と行って帰ってきたので温泉に浸かりませんでしたが、歩いて回るのにちょうど良いスケールのきれいな温泉街、次回はゆっくり時間をとって浸かりに行きたいと思いました。

 皆さんも是非。


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