こんにちは。思い切りカメラネタです。
だいたい2ヶ月ほど前にNikon Z6というミラーレス一眼を買い増して、当初のポジションとしては同じNikonの一眼レフであるD810のサブ機としてでありました。
なぜ一眼レフがメインなのにミラーレス機を買ったかというと、一眼レフとミラーレス一眼ってそれぞれ長所短所が相対する形になっているようなところがあり、両方セットで使うと補完しあうような関係になれるんですね。
たとえば一眼レフでオールドレンズ遊びは厳しいですがミラーレス一眼ならフランジバックが短くて大体どんなレンズでも付くのよね、というようなところ。
オールドレンズ遊び
わたくしYoutubeでもお話している通りヤシコンのレンズがけっこう好きでありまして、当初キヤノンの一眼レフを使っていた時からヤシコンレンズをアダプターで使い始め、こりゃ不便だからフルサイズのカメラで、かつヤシコンレンズが使いやすいカメラは……というのでSony α7を導入し、そこからメインマウントをSonyにしたという経緯がありました。
考えてみればヤシコン主導だったんですねえ。
仕事でもヤシコンレンズは使うのですが、まあすべてヤシコンレンズで撮り切るのは不可能といいますか合理性に欠けますから、純正のAFが利くズームレンズなんかも使うんです。しかしまあつまらないつまらない。
今回、メインのマウントをNikonにしてみたところ、FマウントのレンズがAF動作OKにもかかわらず、良い意味でオールドレンズのように味のある写りをするのに感激いたしました。
昨今はSigma的なレンズがウケやすいので、各メーカー「収差を殺せ!」という運動に邁進しておいでのようで、巨大で重くて開放で撮るためのレンズというのをガシガシ作っておられます。
NikonもZマウントはどうやらそういう方向でレンズ開発を進めておられるようなのですが、わたくしFマウントの最近のレンズが好きなんですよね。品があってぽてっと写ってくれるんです。ビキビキにしようと思えば出来るんですよ、でもしませんよ、というためらいにも似たレンズ作りに思えます。
これは決してFマウントレンズが解像しないとか収差が大きいという話ではなく、大事にしているところがSigma系統のレンズの発想とは違うんだよ、ということ。少なくとも私にはそう思えます。
もたっとした写りでしょう。
そこへヤシコン
ニコンはボデーの側でも「ビキビキにしてどうすんの」という考え方のようでして、Fマウンドのボデーと対比して見た時にZマウントのボデーは解像力強化! という雰囲気です(といっても他メーカーほどではありません)。
D800もD810もセンサーはSony製のようで、α7R系統のジャリジャリした写りにも出来るだろうに、やらない。やらないんですねえ。
ちなみにいま改めてD800のスナップ写真を見返してみたら、モノクロのキレがD800断然優位。これまた別の回にやりましょう。
何はともあれD800にせよD810にせよZ6にせよ、色の素直さ、スルスルっと写る嫌味のなさは最近のNikonなんですねえ、という感じで非常に好感を持っています。派手さはないんですけどね。
そこへ折角マウントアダプターが遊びが出来るのだから、というのでヤシコンを取り付けてみたところ、まあこれがステキ。
正直なところ、Cosina製のZeissレンズであるところのZEレンズも3本持っておりまして、これらのレンズのポテンシャルは疑うべくもない絶対の信頼を置いているのですが、Z6にくっつけると、Z6の画作りがそんなに「やりまっせ」的に勢いのあるものではないので、ボデーが負けちゃってる感じがするんですね。
あとちょっとZ6ではサイズ重量とも抑えられているので、フロントヘビーになってしまい、例の縦グリではないバッテリーグリップが欲しくなるところ。
それに対してヤシコンレンズはもう、バッチリなんですよ。
バランスといい画質といい、ボディーのマイルドさにレンズの強さがスコッとマッチする感じで、気持ちの良いたおやか系の写りをしてくれます。
良いなあ。
Sony機に付けた時のようなギチギチ感はどう頑張っても出ないのですが、Nikonって素直で、光の質に対する追従性が高いので、よりスナップ向きかも。
当ジャーナル内にも、
↑のあたりで同じZ6+ヤシコンZeissレンズの写真を掲載しています。
光に対する追従性というのは、光の質によって当たり外れがあるカメラってあるじゃないですか。この光の質の時は最高だけどちょっと外れるとグッズグズでRAW現像に苦労する、みたいな。
そういうことがNikon機は少ないように作ってあるな、という印象です。
ヤシコンというかZeissレンズ自体、光が良かろうが悪かろうが結構なんとかしてくれるレンズが多い印象なので、そういった面でもZ6と相性が良さそうだなと思います。