お仕事インタビュー・音楽専門学校講師 峰原信介さん 1/3


 写真仲間でもあり、以前からよくお世話になっている峰原さんをお迎えしてのインタビュー動画、文字起こしであります。

 峰原さん、実際にお会いしてお話すると丁寧なしゃべりのナイスガイでありまして、こうして文字起こしされてもきれいな日本語だなあ……見習わないと、って思いました。

 わたくし勢いでしゃべっているだけですからねえ……自分の日本語の適当さをまざまざと見せつけられるというのは辛いものです。お付き合いいただいている皆さんに大感謝です。

ちなみに峰原さんのちょうど良い写真がないので、アイキャッチ画像は猫で行きます。

本編

(1/3)

伴:どうもこんにちは、伴でございます。

峰原:こんにちは。

伴:お元気ですか?前回と私の服が一緒なので、皆さんお気づきでしょう。2本撮りです。イエーイ。

峰原:イエーイ。

伴:今日はですね、代々木にありますミューズさん、ミューズ音楽院さんにお邪魔しております。前から僕のカメラのほうのチャンネルではすごくお世話になっている峰原さんにお越しいただいて…

 峰原さんは、何講師って言ったらいいんですか?

峰原:なんですかね…今日は楽器を調整、改造しようみたいな選択授業でした。日によって授業がだいぶ違いますね。

伴:ざっくりトータルでミュージシャン養成なんですよね、きっと。

峰原:そうですね。音楽の。

伴:それはそれなんでしょうけど。非常にいつもね、ここでお世話になっている、僕もギター持って遊びに来たりしてましてですね。非常に楽しい、代々木の…っていったって勧誘したところで、じゃあ、いきなり行こうっていって誰かこれ来れるわけでもないんですけど…楽しいところでございます、いつもお世話になっております。

 そんな峰原さんに、今日は音楽講師…なんて自己紹介します?初対面の人に。

峰原:現場によりますね。

伴:そうなんだ。

峰原:音響さんとして行ってる場合とかだと、もうややこしいので音響ですって言っちゃいますし。

伴:その日の役として…

峰原:そうですね、役によって。なので名刺もいくつか持ってます。

伴:そうなんだ、なるほどなぁ。カメラマンは、まぁカメラマンで済んじゃうからなぁ。

峰原:そうですね。

伴:面白いもんですね。生徒さんからは、講師の先生。

峰原:そうですね。

伴:ですよね。講師の先生っていったって、ざっくり講師の先生ではあるけども…音響教えたり、演奏教えたり。なかなかいなくないですか? そこまで。

峰原:そうですね。なかなか…うちの学校でもたぶん僕くらいですね。

伴:比重的にはどんな割合で教えてます?

峰原:今だと教えるほうにはあんまり行ってないですね、特別授業とかの場合が多くて。

伴:直してみよう。

峰原:通常授業的には、直してみようとか。あとビジネス科っていってスタッフサイドになるような、ライターだったりとかレコード会社に行く人たち向けに…

伴:あるの?

峰原:ありますあります。ていう人たち向けに、音楽ってこういうふうに作ってるんだよとか、レコーディングとかPAってこういうふうになっててねとか、ライブビジネスとはみたいな、そういうのを教えたりとか。

伴:多岐にわたってんなぁ…

峰原:結構いろいろですね。

伴:それはビジネス…科?

峰原:科。

伴:を出ると、ライター…ライターさんが一番わかりやすいか。

峰原:そうですね、ライターだったり音楽事務所とか、レコード会社とか。

伴:それはたぶん、ただの正社員の兵隊として入んなきゃいけない、そこの職務によるんでしょうね。また仕事をイチからやるんでしょう。基礎知識として覚えときましたみたいなノリですよね。

峰原:そうですね。

伴:そうなんだ。ミュージックビジネス…僕ね昔、ミュージシャンやってたんですよ。一時、食えないミュージシャンやってまして。その時に本屋さんに行ったら、メガデスのベースのデイヴィッド・エレフソンさんていう人…ジュニアってあだ名の人が、確かその人なんですけど…が書いた、たぶんリットーかどっかから出てたと思うですけど…ミュージックビジネスの話を一冊書いてくれてる本があって。もう絶版になってるんですけど、めちゃくちゃ勉強になったんですよ、それが。

峰原:面白そう。

伴:アメリカのマネージメントシステムとか…今日どこまで突っ込むかちょっと考えてるんですけど、日本のミュージックビジネスと欧米のミュージックビジネスって違うよとか。

 まぁね、このチャンネルを見ているおっちゃんたち想定なので…おっちゃんたちにいきなりミュージックビジネスの違いと言っても何だろうみたいなところがあるので…その辺はちょっと考えてますけど。

 でもね、そういう本を読んだおかげで、だいぶ音楽ビジネスというものの概要を…アメリカ式をそれで教えてくれたんで、それと照らし合わせる形で日本式の音楽ビジネスが、なるほど違うわって。黒社会の人たちが芸能事務所を作って、興業を仕切ってとかってやってたのが普通だったんで…その辺りの説明もします? いつも。

峰原:いや…ちょこっと触るか触んないかくらいですね、でも。

伴:どんな…概要としては日本の音楽ビジネスざっくり…

峰原:ビジネス科の授業としては主に、事務所サイドな先生が何人かいたりとかして、そういう方々が結構みっちり教えてて、僕はどちらかというとおまけというか…ライブに行ってPAとかってこういうことやってるんだよってそういう面からのですね。

伴:現場側からの。

峰原:そうですね。レコーディングのほうも実際録ってみたりして、こうなってるんだよとかっていう。現場見学とかそんな感じですかね。

伴:なるほどね…現場見学、いいですよね。やっとかないと。

峰原:そうですね。

伴:ミュージックビジネスを教える…今日ね来る途中に考えてたんだけど。ミュージックビジネスっていうと音楽を商材として扱うビジネスサイドもあるじゃないですか。ミュージシャンを教育している時は、商材を作る側ですよね、自分自身が商材だしミュージシャンの場合は。その辺りを専門学校で一体どういう、どういう役割分担で教えてるのかなって、気になったは気になったんで。

 お話聞くと修理とか…この間ウーファー作ったりしてませんでした?

峰原:ウーファー…キャビネット、スピーカーなんかを作ったりしてました。

伴:あ、キャビか。エンクロージャー作ったり。

峰原:そうですね。音響科の子たちと一緒に作ろうっていうので作った企画ですね。

伴:そうか、音響科かぁ…音響科の子たちは2年?

峰原:2年制ですね。

伴:2年間で音響科ってどの辺から始めて、どの辺までいくんですか?

峰原:1年生はライブPAとレコーディング、録音両方やるんです。それで一応ざっくり全部やって、2年生で一応専攻分かれて、2年生…PAのほうだと、PA会社に就職、レコーディングだとレコーディングスタジオとかマスタリングスタジオとか、M&A…MAか。

伴:MAってなんでしたっけ。

峰原:映像と合わせるようなほう、に行ったりとか、ていうのに分かれていく人が多いですね。

伴:毎年何人くらい排出してるんですか?

峰原:結構最近だとどんどん減ってはいるんですけど、音響科でいうと1年が10人から15人くらい。

伴:やっぱ、そんなもんなんですね。100人いても受け皿ないですもんね、いくら東京とはいえ。

峰原:でっかい学校さんだと相変わらず平気でそれくらいはいるみたいですけどね。

伴:そうなんだ。設備はすごいでしょうね、きっとね。

峰原:本当すごいですよ、ひとつの街がそこにあるくらいの感じで、すごいみたいです。

伴:そういうところのなんだっけ、蒲田にある…

峰原:工学院ですね。

伴:あそこ出身の子たちが前に知り合いでいて。なんかすごいみたいですね、中。見た目大学なんだけど…

峰原:本当そう。なんでもありますからね。医療から何からとか…

伴:みたいですね。専門学校てそういうビジネス、設備ビジネスな部分もありますからね。

峰原:ほんと桁が違いますよ。ホールが学内にいくつかありますからね。

伴:まじで?

峰原:でかい何千人級なホールみたいなのがあるんですよ。全てが揃ってて、本当に。それを見せられたら、そりゃ行くわってなりますよ。

伴:実習をやりながら…学費もなかなかのもんなんでしょ。

峰原:なかなかなもんですよ。学科の分かれ方がものすごい細かいんですよ。PAとかでも、ライブハウスPAコース、ライブホールPAコースが分かれてるんですよ。

伴:そんなライブハウスPAなんてシバかれながら覚えるもんでしょ。

峰原:そうなんですよ。どうするのそれと思うんですけど…

伴:知るかボケカスで、それで覚えてくもんだと思うんだけど…

峰原:録音のほうもその勢いですごい分かれてるんですよね。

伴:録音どんな分かれ方してるの?

峰原:テレビのほうに行きたい人とか…

伴:収録の人?音声さん?

峰原:とか、声優を録りたい人コース…はぁ? みたいなのとか、ものすごい細かく分かれてるみたいで。

伴:原理原則をやれば、あとは現場でゴーですよね。

峰原:そうなんですよ、全部できるんじゃないのって思うんですけどね。でもその各学科に30人ずつくらいいるんですって。

伴:たぶん、声優科はすごいんでしょうね。

峰原:でしょうね。誰々ちゃんに会える、みたいな。まぁ、いろいろと…

伴:そういうお楽しみ研修が、たぶん…

峰原:あるんでしょうね。たぶん実際来てくれるんでしょうね。

伴:プロツールス触ってみたいとか、そういうレベルではないんですか。

峰原:そうですね。

伴:専門学校ビジネスって、どうしても夢を売る部分もあるじゃないですか。もちろん若い子たちが夢を抱いて、あんな仕事がしたいって…いきなり弟子入りなんかできるわけないから、普通。よほど度胸がないとね。門を叩けないから、まずは専門学校行くかってなるのはわかるんだけど…先生側が夢と現実のギャップをうまいこと誘導していってあげないと…

峰原:所々で見せていかないと…

伴:現実を。

峰原:そうですね。

伴:その辺りに人間ドラマがありそうで、いいなと思いますね。

峰原:以前の子たちは結構現場に近いノリでボールを投げつけても立ち上がってきたんですけど、最近の子はくらった瞬間にポキっと折れるので…なのでその辺を加減しないとそもそも卒業までたどり着かないみたいな…ところが最近のすごく悩みですよね。

伴:打たれ弱いですよね…

峰原:そうですね本当に。10年前くらいですかね、本当に先生たちの会議で、以前は投げつけても大丈夫だったけど、今の子たちはヘタに投げると一回休み…で、ようやく立ち上がってくる、時間かかるし、折らない方向でいきませんか?っていうのが全体会議で総意として決まって、わかりましたっていってどんどん優し目なほうにいかざるを得ない感じです。

伴:最近、自動車学校もどうもだいぶ優しいみたいよ。怒られてない感じの初心者マークの子たちが結構怖いなって見てて思うもの

峰原:それはそれで怖いですね。

伴:命かかってるんで、ちょっとなと思うんだけど。専門学校ビジネスとおんなじで、ビジネスの部分も当然あって、皆食えなきゃいけないんで…てなるとね、バシーンっていって、だめだそんなの危ないよって厳しく言ったら「僕ここ辞めて別のとこ行きます」みたいになりかねないでしょ? 今。

峰原:そうですね。

伴:それ難しいですね。

峰原:だいぶ厳しいですね。

伴:僕は自動車免許を取ったのが24歳くらいの時だったんで、16,7年前ですけど、それでもだいぶ厳しいおじいちゃんがいましたからね。おじいちゃん、元警察官…

峰原:皆さんそっち出身ですよね。

伴:クラッチ踏むのしんどいっていったら、ふざけるなって怒られましたからね。俺のふくらはぎを見ろっていって。俺のふくらはぎはクラッチ踏んでこんな太いんだっていって、それはいらんだろって思いましたけど。でもよく覚えてますよ、やっぱそういうのって。

峰原:覚えるでしょうね。

伴:車を運転するのは厳しい責任があるんだなというのがなんとなくわかったんで、そういう人がいる…今はなかなか難しいでしょうね、きっとね。大変だなぁ…どれくらいの球まで許容されるんですか、今は。

峰原:いやー…ほとんどの子はもう全然ダメですよ、本当に。たぶん今まで言われてきてないんでしょうね、やっぱりそういうの。もう本当に優しく、ほーら、コロコロコロ…くらいからいかないと。

伴:否定的な言葉自体を受け付けないっていうか、聞いたことない感じなの?

峰原:そういうのもいますね。

伴:そうなんですね…前ね、お弟子にしてくださいって来て、当時29とか30とかのあんちゃんで。もちろんミスは絶対するじゃないですか。別にいきなりキレるわけないから、こっちも。これはこうでミスがあるから、そういうこともあるけど次回気をつけようねって言ったら、二度と来なかった…

峰原:えー! それは…

伴:悩みますよね、こっちはこっちで。悪いことしたかなって…ていうのがあったんだけど。否定されたことがないっていう人も…否定というか、どうしても叱るって否定になるから。それはダメだよっていう…優しい社会に生きてきたんだろうなぁ…

峰原:学校外とか現場でも聞きますもんね。アシスタントの子が突然飛んじゃって、どっか行っちゃったみたいなのは…

伴:僕、写真教えてますけど、写真教えるのは対象がほぼおっさんなんですよ。おっさんたちはシバいてくださいって来るんですよね。ヘタすると僕より年上の…50,60のおっちゃんたちが来るんだけど、なんかシバかれたいって来る人が多い。僕のとこ若い子が来ないのは、僕がどう見ても厳しいので…意外と否定的なことは言わないですけどね。

 こうすると良いよとは言うけど…あとはどうするかあなたの自由ですよっていうんだけど…その辺りはやっぱり難しいもんですね。おっさんのほうが叩かれ慣れてて楽っちゃ楽ですよね。

峰原:でしょうね。

伴:面白いもんですよ、本当に。学生結婚する子たちもいそうですね。

峰原:いますいます、いるんですよ。

伴:そんな結構いるんですか?

峰原:最近なんか多いですね。

伴:多いんですか。

峰原:結婚だったりとか、卒業式の日に実は…出来ちゃいました。わー! みたいなのとかは…音響科はなぜかここ2,3年連続でひとりいて、おーそういう感じか?みたいのは結構驚きますね。

伴:世代によってはそのお年頃の頃は血みどろでやってる頃だから…そういう時代なんでしょうね。

峰原:そうなんでしょうね。

伴:面白いなぁ。出来るうちに結婚しといたほうがいいですからね。

峰原:まぁそうですね。

伴:そうなんだよな…人生って何だろう。

 さっきインタビューしてた子が23…23になる子だったので…前に覚えてません?僕の動画でソフトボックスを、レフ板型のソフトボックスを畳もうとしてしてバイーン! ってなって「痛い!」って言ってた…だいぶ前なんだけど…(※この動画のこと

峰原:見ればわかると思いますけど…

伴:その子が、2,3年ぶりに来てくれたんですよ、社会人になってました。前、大学生だったんだけど。それでちょっと話聞いたんですけどね。

 なるほどなぁ、学生結婚あるんだ…なんか不思議な、別の惑星で起きている出来事のような感じが…良い悪いじゃなくて、そのノリがもう私、四半世紀近く昔なので、二十歳くらいの子たちっていうのは。彼らは彼らでやりたいもの、なりたい像があって来てるわけでしょうからね。うまくいく人も多いんでしょ、だって。

峰原:いますいます、結構います。バンドデビューとか作曲家デビューとかアーティストデビュー、色々いますけどね。

伴:何が違います?

峰原:でもやっぱり学生のうちから、出来るねっていう子が普通に伸びて順当にいく場合…と、え! お前出たの? みたいな場合が結構あるんですよね。プレイヤーとかでも売れそうなグループにたまたま参加したのかなにかわかりませんけど、結構いたりするですよ、そういうのが。なので、講師間ではわからないねっていって、誰がどうなるかなんてわからないねって。

伴:明確なフラグは特にないんだ

峰原:ないですね、ないですないです。

伴:明らかに、お前出来るだろってやつが辞めちゃうやつとかもいるしね。

峰原:そうなんですよ、結構辞めるんですよね。意外と辞めるんですよ、あっさりと。あ、そうなの…って何年か後に会うとと、公務員になりました!とかっていうのもいたりとかして…

伴:営業やってんの?とかね。ありますよね。

峰原:結構びっくりしますからね。全く読めないです。

伴:そうなんですよね。バンド辞めた後で、ライブハウスの人とよく世話になってた人に言われたのは、スパッと辞めたやつのほうが他所いって上手くいってるっていうのはよく言われましたけど。でも二十歳くらいの子だったらね、別にもうちょっとやってみればとは思いますよね。

峰原:そうですね。

伴:そっか、面白いなぁ。

峰原:見切りが早い子も結構いますからね。

伴:飽きちゃうのとかもあるかもしれないですね。

 音楽ね…音楽って結局、僕ミュージシャンやってる時も思いました。音楽ってすごく曖昧なものじゃないですか、カチッと決まってない。でもそのサウンドメイキングにしたって一個一個変えればそりゃいろいろ変わるわけで。パーツを一個変えるとかね。真空管変えてみる、ケーブル一個変えてみるで変わるんだけど、それがどこに向かってるかとか、大人の論理でいうとコスト的にどこまで許容出来るのかっていうのがね。そういう話になってくるとまたいろいろややこしい…

 こないだ、なんだっけ…誰かと話してるときにね、女の子にプリント基盤って知ってる? って話をしたの。

峰原:またずいぶんな…

伴:プリント基盤なんて知らない子、結構いますよね。

峰原:そうでしょうね。

伴:機械をバカって開けたことがない…機械をバカってすると…あれ素材なんでしょうね? プリント基盤って…

峰原:今はガラスエキシボ…?

伴:エキシボ? 樹脂?

峰原:樹脂ですね。

伴:樹脂でベローっと流し込んで固めたみたいな感じのやつですよね。

峰原:みたいなのが、ガラスですね。昔は紙フェノールとか、もうちょっとベークライトとかね。

伴:あったあった、ベークライトあった。紙のやつもあった。よく焼けそうなね。あったあった。それの上に電子回路をプリントで書いてあって、そこにこう…抵抗とかコンデンサとかICとか乗っけて、裏返しておばちゃんが半田付けで止めていくっていうやつですけど。それじゃないラグっていうのもあるんだよっていう話をして…あ、オーディオの話になったんだこれ。

峰原:なるほど。

伴:オーディオの話をしたときに、ラグは直で、ようはパーツとパーツを直でお互いに止めていくっていうんですか、なんて言ったらいいんですかね、あれ…

峰原:ハンドワイヤードとかポイントトゥポイントとかありますけどね。

伴:ポイントトゥポイントがわかりやすいか。接点と接点を一度基盤に、回路引っ張ってくるんじゃなくて、直接止めちゃう繋いじゃうっていうのがあって、音は一番雑味がなくていいんだけど、弱い、高いっていうやつがありますね。オーディオの話でそこになったんだけど。ギターアンプも、まさにそこにプリント基板のギターアンプがありますけど、これもそうか。ジャズコ(Jazz Chorus)なんかもそうですけど、基盤くさいんですよね。

峰原:まぁそうですね。

伴:この基盤くさいっていうのが、だいぶバカみたいにギターを弾いてあれこれあれこれアンプを使ってみて、パーツ交換とかまで手を出してくると、ある日、確かになんか基盤くさいなって、もっとシンプルなアンプを使ってみると、基盤の音がしないって…にちゃっとした微妙に張り付く感じの…あの音ね。あれがないし、オーディオマニアに人たちもたぶん真空管とかにいくのはそういう極まった感じの人がいくんでしょうね、きっとね。でもそれを専門学校の2年で教えるわけにはいかないじゃないですか。

峰原:そうですね、ちょっとこういうのもあるよってくらいの紹介ですね。たまにそこに反応する子がいたりくらいです。

伴:マニア道に入っていく奴が…

峰原:いますいます。

伴:たぶんいるんですよね。ほとんど職業人としては結局、実用性の世界ですもんね。

峰原:そうですね。

伴:カメラマンでも営業写真で学校でブライダルとか撮ってる人は、Canon EOS 1D系のボディで一番ゴツい、耐久性が高いやつを買って、そこにLレンズ…大三元っていって高い代わりに、高くて重くてデカイ代わりに画質が保証されてて丈夫なやつ、まさに業務用機ってやつを買って、終わりっていう人がいるんですよ。それ以外は趣味の世界だから、営業効率第一でやったらそれで正解ですよ…大正解なんですよ。

峰原:まぁそうなんでしょうね、確かに。

伴:最初、高い初期投資としてカメラ本体60万80万、レンズが25万とかするんだけど、それを仕事道具として買っちゃえば、あとはメンテ費用だけでずっといけるんで…あとは収支をプラスにしていこうっていうんだけど。僕は結構最初に飽きて、その辺。もうちょっと変わった機材がいいなぁってレンズの沼にはまっていったんですけど…ズブズブズブズブね。いろんなレンズがあるんで。ほぼ趣味の領域なんですよね、結局は。

峰原:まぁまぁ確かに。

2/3に続きます。


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