Sigma 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary Lマウント


 YouTubeでもレビューしているレンズだが、改めてこちらのブログでも取り上げようと思う。Lマウント版を購入して結構な頻度で楽しんでいる。

 結論として、スナップ用レンズとして持ち運べる限界のレンズという印象で、これ以上長焦点距離のものになるとレンズ重量が2kgを超えるのが普通になってくるのでスナップ時にカメラバッグに忍ばせて、という常套句が通用しなくなってくる。スナップ用のカメラバッグに入らなくなってくるのだ。

 このSigma 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryについては、決して大型ではないスリングバッグ型のカメラバッグ、ThinkTank PhotoのUrban Access 10にフードを外せば入ってしまう。個人的にこれは衝撃的だった。一眼レフ用の70-200mm F4と長さが同じくらいで、径がちょっと太くなった程度である。

 写りはというと、望遠端では常にピキピキの鋭い描写というわけにはいかず、ピント精度というよりも描写自体が少しゆるいのだが、300mmあたりまではしっかり解像しきってくれるからそのつもりで使うとがっかりしない。

 下手をすると300mm程度で撮っておいて、そこからトリミングした方がトータルでは描写が良いのでは、と思うくらいなので、そこについては実際に使いながら良いバランスを探られたい。

 AFも滅茶苦茶に速いわけではないが必要十分で静かにしっかり止まるし、色のバランスも渋めながら極端なところがなく扱いやすいし、逆光にもミラーレス専用設計らしく、一眼レフ時代の望遠ズームと比べると遥かに強い。

 上記の写真はLUMIX S5およびS5IIXで撮影したもの。両者ともスチルでは描写にほとんど違いがないが、AFのスピードや精度、AI系の被写体認識についてはS5IIXのほうがより性能が高く、このレンズを付けた際もその差がモロに出るが、落ち着いて撮る分には大差ない。

 このレンズの価値は先述のとおり、気軽なスナップ撮影で持ち運んで他のレンズと混ぜて運用するギリギリ最大のサイズ、重量であることなので、ネイチャー、特に鳥さん撮りのようなシビアに長焦点距離かつAF性能と望遠端での精細な写りが要求されるジャンルでは少し辛いだろうと思う。鳥さんについては、やはり単焦点の超望遠レンズか、暗くなっても良いのであればメーカー純正超望遠ズームを選択する方が吉だろうと思う。

 振り回して遊べる超望遠が必要な方は是非。


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