今回ブログを始めるにあたり、過去写真をガーッと振り返ってみたんであります。
すると、先日のエッセイポストで書いた「自分の写真ってなんだろう」「まとまってねえや」というのが改めて浮き彫りになって面白く感じました。
もうただひたすら条件反射的に撮っているんですねえ。
ですから、撮る技能を抽出した形になっていて、これはこれで活かす方向で行くしかないものなあ、やっぱりブログに投げまくるのも向いているんだろうな、と思った次第。
もちろんブログに来てもらおうと思うとキュレーションといいますか、質のコントロールと方向付けは必須になるのですが、とりあえず深く考えすぎても動けなっちゃいますからね。
今日の写真は金沢に出張して、その間どう仕事以外の写真を撮っていたのかを時系列順に見ていただこうと思っています。

もうこの時点でカメラマン的にはあんまりいないそうです。仕事で撮影に行くのに移動中に撮るの!? ってよく驚かれますが、だって暇じゃないですか。
ブログに使うからとかTwitterに投げるからとか、そういう問題ではなく、飯を食う頻度よりも写真を撮る頻度の方が高い。

このあたりの移動中の写真は、さすがに仕事の機材と分けるためにRX100を使っておりますが、「こんなだったよ」という単なる記録写真とはちょっと違って真面目に撮っていますよね。
撮っていますよね、というのはこれ撮影から2,3年経っているので、当時の記憶がけっこう適当になっており、撮ったときのことを覚えていないから他人事感覚なんです。
自分が撮った写真を他人事として振り返るのは面白いと同時に、こいつなんでこんなに撮ってるんだろうって軽く気持ちが悪い部分もあります。


場所的にはこのあたりです。

どうもこの時、早め移動を心がけていたら本当にかなり早く現場に着いてしまい、暇だったので公園をウロウロしたみたいですね。

もう暇感が溢れていますがカメラがあればよほど何もない原っぱでもない限り時間が潰せてしまいます。



裏側がリノベーションされている建物で、ツライチ残して新しくパターンでは一番好きな建物でした。しかしそういうことはよく考えず、とにかく撮っています。動物的。

そう、仕事中も容赦なくスナッピングしていきます。この時はSony α9にSEL55F18Zを使っておりました。そういえばNikon Z6にもアダプター経由で着くんですよね……最高のレンズだから使いたい。

あれ? バイオリン? ビオラ? 単体で見ると素人なのでちょっと分かりませんが、何はともあれ雰囲気が良ければなんでも撮ります。

石川四校レンガ最高……ここにアップしていない写真もたくさんあるんです。レンガ。帰ってきてからモノクロ現像するのが楽しくって。



というような感じで仕事中にも仕事と関係ない写真を撮っていたりします。
カメラマンといっても業種によるのでしょうが、私の場合はいらんスナップをしても咎められるどころか、むしろクライアントさんが喜んでくれるので良い効果を発揮しちゃっております。
そのあたり変わった仕事といえば変わった仕事ですよね。
しかしここからが我ながらアレなところ。帰り道も撮るんですねえ。


というような感じでありまして、行住坐臥と撮影が結びついて癒着してしまってどうしたもんだこれは、という感じ。
私としては、風景写真家みたいに「よし!」と気合を入れて撮った1カット! みたいのも素晴らしいと思うんですが、それは私のスタイルじゃないんですよね。いやそれはそれで撮ろうと思えば撮れるんですが、そこへ行くまでの過程が面白かったり、生きること暮らすことと不可分になっていることこそが面白いなと思うんです。
そういった場合、ほとんどのスナップ系写真家さんの場合は、アラーキー大先生を筆頭としてプライバシーを切り売りする形になっていく、なって行かざるを得ないのが典型でありました。
しかしなんといいますか、ドキュメンタリーといってもいろいろな形があるわけで、自分なりの形を志向したいなあ、という風に思います。
切り売りするほど面白いプライバシーがあるわけじゃないですしねえ。
試行錯誤の旅は続きます。.