最近、ニコンのカメラについて悩んでいるんです。ええずっと悩んでいるんです。という独り言。
スタジオではストロボを使うこともあり、一眼レフのほうがむしろ楽という側面もあるものですからD810がメインで決まり、という感じ。
ただ、出先とくに旅先で使うカメラのセレクトに悩んでおります。
一眼レフのD810は本体もデータも重くてでかい。ただ画質は手持ちのカメラで一番好き。
ミラーレスのZ6は画素数が2450万画素と2020年現在「ふつう」ですね。不足はありません。むしろデータのサイズ的にも画質的にもバランスが取れていて好きな画素数であります。
D810をメインで使うと、このカメラは低光量下が苦手なので、夕方以降の撮影のためにZ6が欲しくなります。旅先での夜スナップ、好きなんです。
Z6はZマウントなのでD810のFマウントとは違いますが、FTZというマウントアダプターが使えるので、レンズを共有できます。
ただ共有できるのはFからZであり、ZマウントのレンズをFマウントで使うことができないので、D810とZ6を併用するのであれば、レンズはすべてFマウントに統一する必要があります。Zマウントのレンズも別に持っていって良いのですが、そうするとD810では使えないので浮いちゃう感じ。
Fマウントのレンズしか持っていかないんだったらD810で良いじゃん重いのもでかいのも諦めつくし、と思っていると、いや夜スナップもしたいなあ……となるというループにはまるんですね。
Z6ですべてまかなえないのか
Z6でまかなっちゃうのも可能そうです。
Z6を買う前に見ていた他の人達の事例や、自分で購入した直後の、まだRAW現像に慣れていない状況では「つるつるしてるなー、渋みが全然ないな」という印象でありまして、完全な予備カメラとして買ったつもりでいたのですが、Fマウントのレンズを上手いこと使えば、あんがい渋い表現も可能で、かつモノクロにしてしまえばD810に近い硬い黒のニコン、という感じに一発でなってくれます。
現在のところ想定している旅先写真は、このジャーナルにアップする町レポ的なもの、趣味で撮る廃村、良いものがあればファインアートなガリガリ、都合がつけばドキュメンタリスティックな人物という感じなので、Z6ですべてまかなえるといえばまかなえるんですよね。
しかしそうスパッと割り切れないのはなぜかというと、D810が使いたいからなんです。一眼レフが楽しいんです。あと、重くてでかいんですがグリップは良いので疲れ方の種類が違います。
Zマウントで利便性を求めるなら
Z6はキットズームであるNIKKOR Z 24-70mm f/4 SもZ6と一緒に購入しました。とにかくきっちりかっちりよく写るのですが、情緒的な部分についてはいま一つ。
たとえばFマウントのAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRをお借りした時に感じたような「おいっ、なんだこれは……」という衝撃はありません。あれは巨大なかわりに写りが凄いですね。
逆にいえば、徹底的に小型軽量でお安くしたにも関わらずあれだけ写るNIKKOR Z 24-70mm f/4 S凄いな! という話ではあるのですが、情緒なしで「きっちり写ります!」というだけのレンズであれば、これはもうもっと便利で評判も良いNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR に置き換えちゃっても良いんじゃないかな、と思うんですね。
大事なところではFマウントの単焦点、ほかは便利ズーム、という割り切りも悪くないやなあ、という風に思います。
そういった利便性を求めつつ、かつ画質がある程度良いものとなると、本当はAPS-Cボデーでも十分だと思うんです。Z50あたり。
街角スナップをしていると、APS-Cのほうがむしろ硬くて良い時もけっこうあるもので、Z50も試してみるかなあ……と思っている次第です。
ただZのDXマウントレンズがあまりに乏しいので、もうちょっと充実してからという気もするんですよね。そんなことを言っている間にニコンがカメラを作れなくなったりZのDXはもうやめます! なんてことになりかねないのでアレなんですが、Z50にFTZを付けたら、それだけでZ50の極小型軽量というメリットがなくなってしまうので、どうかなという。
カメラの悩みは尽きませんねえ……。