金沢・主計町茶屋街


 新潟金沢ツアー、前々回の新潟編の翌日、朝は越山丸を見て、その後高速道路に乗ってズバッと金沢へインで最初に金沢駅を撮影しておりました。

 実はもうその時点で、いきなり暑くなったせいか具合が悪く、金沢も撮って回りたいという気持ちと旅先で倒れても嫌だ、という気持ちのせめぎあいでありました。

 この金沢入りした日から実際にブログを書いている今日までの分析の結果、どうも自律神経が本格的にアレになっているらしいというのが分かってきまして、しかも明確にこれという、たとえば怪我のように「痛い!」みたいな症状がないので自分でもよく分からないんですね。総合すると、どうも自律神経失調症と呼ばれる症状らしい、としか分かりません。

 ただ今日のポストの時点では自分自身、「ちょっと暑いからクラクラきてるだけっしょ?」程度に思っていたもので撮影続行です。撮影は楽しいですから可能な限り継続したいものです。

 とりあえず主計町(かずえちょう)というところが良い感じだぞ、という地元のお友達の情報を聞きまして、じゃあ車で行けるし行ってみよう、と移動しました。

 わたくし金沢へは仕事で何度も来ているのですが、いつも新幹線で来て仕事場へ直行、撮影する間は撮影場所に缶詰めで、帰りは即座に帰るというのが常でしたから、このあたりに来るのは初めてでありました。たぶん通ったことはある……んじゃないかな……という程度。

 コインパーキングに停めてみると、あたりがきれいに整備されているのが見えます。

 最初は主計町に行こうという意図があったわけではなく、なんとなく路地を探索していたらたどり着いた感じなんですね。

 地図でいうとこのあたりに最初入っていきました。

泉鏡花記念館!

 すみませんわたくし、泉鏡花が金沢にご縁のある方とは存じ上げませんでした。青空文庫にたくさん入ってますね。青空文庫の有志の皆さん、いつもありがとうございます。

 周囲にはちょいちょい古い建物が、しかしきれいに手入れされて残っておりますな。ビシッと足並みを揃えている感じが凄いです。「俺もう自分ちの管理とかかったりいよ」ってなる家主の方はいらっしゃらないんでしょうか。

 アメリカなんかだと、自分の家だからといって前庭の芝生を刈らなかったりすると、そのあたりのイメージどころか地価が下がるからやってくれ、と周辺住民の突き上げを食らうんだそうです。大変……。

 金沢や京都みたいに、町並みがビシッ! と揃っているところは、お掃除の行き届き具合から見てもたいへん厳しく統率が取られているんだろうと思います。凄いことですよこれは。海外から視察に来て「何をどうすればこんなにきれいになるのか分からん」と言われるレベルと思います。

 よそのほとんどの国は、単純に税金をドーン! って突っ込んで、ゴミが散らかるはしから清掃員の人にガンガン掃除させるというスタイルになると思うんですが、日本はだいたいが自治ですからね。
 近所の皆さんの無償の労務提供でこの町のきれいさが維持されているというのは、お金として払っている税金と同じくらい価値のあるものだよなといつも思います。

 私もこんなことを書いておいて、ご近所の掃除に全然参加できていませんからね。お恥ずかしい。何かの形で地域に貢献したいという気持ちだけはあるんですが、おっさんって仕事だけしているのが楽なんですよね。いけません。

 さて、路地をじわじわ慎重に進んでいきますと、右手に神社が。

 さらにその脇に坂道が。

 事前の情報が「定番できれいなところだよ」程度しかなかったので、「おおっ! なんだここは!」と盛り上がります。

じわじわ降りていきます。
振り返って一枚。主計町事務所。
こちらはギャラリーになっていたのかな。
暗がり坂

 そう、後で観光案内を見るとバリバリに載っている暗がり坂というところで、暑さで朦朧としていたので事実関係を先に押さえるというのをせず、行きあたりばったりで撮っておりました。

 このあたりをいいねいいね、と撮った後、川沿いに出ました。

 建物の影が素敵……。写っているのは写真仲間です。人が完全にはけるまで待って撮るなんていう芸当は不可能でしたねえ。

 またこの日、ちょいちょいスナッピングしておったのですが、使ったのがほぼズームレンズのみでした。Nikon Z6にZ24-70mm F4Sというのばかり使っています。
 体力が低下するとレンズ交換もしんどくなるんだなあ、と、後から考えれば面白いといえば面白いです。

 そもそも写真をやっていない方にとっては、なんでレンズ交換すんの? という話かもしれないんですが、レンズを変えると、写りが変わるので写真を見た時の気持ちが変わります。

 やっている側からすると、ボケだの色味だの色々変わるんですが、割愛すると基本的には「おっ、ええやん」と思ってもらうために撮っているわけでして、その「おっ、ええやん」のニュアンスが変わるんですね。

 だから適宜レンズは交換しながら撮るのが吉なのですが、それもこれも気力体力がある時だけのようでして、撮影時は「もう知らん!」という勢いでありました。

 そんな主計町のリバーサイド。

 反対側はバス通りがずばーんと抜けています。

反対岸から
昔は舟遊びもしたんでしょうか
木製のかっこいい橋もあり

ひがし茶屋街

 さて、主計町とは大通りを挟んで斜向いみたいな位置関係にありますひがし茶屋街にもチラッと行ってみました。

 この頃には私の胸のカラータイマーがピコピコ点滅し始めておったのですが、まあチラッとでも様子を見たい、と突入、すぐに撤退と相成りました。

 思い返してみると、白い猫を見かけて「本日のボーナスタイム!」と喜んだのですが、サッと逃げられてしまい、そこで心が折れたような気がします。

 皆さんも暑い時期のスナップはくれぐれも気をつけてくださいね。
 私はこの後、軽く熱中症になっていたようで頭ズキズキしておりました。

 最後に、今年からNikon機を使い始めたから、というだけでなく、空気の写り方が今年の初夏はちょっと変な感じがしたんですよね。空気中に余分な成分が入っていたということなのか、湿度が高い上になんだかクリーミーな不思議な色をしていた気がします。

 普段の金沢がどうなのかというと、そう詳しいわけではないのですが、東京に帰ってきてからも空気がどろーんとしていて変な感じです。

 空気感というんでしょうか、そういうものもカメラはけっこうそのまま写してしまうので面白いといえば面白いのですが、まずは早く涼しくなってくんねえかなと思う次第であります。

 というわけで、新潟金沢ツアーの写真はここまでです。翌日のセミナー講師は、わーっとやって「じゃ!」とホテルに引き上げ、翌朝までホテルから出なかったにも関わらず体調がおかしいまま東京まで一気に帰ってきたもので、スナッピングはしていません。

 もうちょっと気候と体調の良い時期に、何度も金沢に行っているにも関わらず一度も訪れたことのない兼六園なんかにも行ってみたいなあ……と思いつつ、金沢ってオフィシャルサイトがものすごくしっかり作られていて写真も良いので、それを見ていれば十分という気持ちにならなかったりもします。

 それではまた!


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